
ストレートネックとは?
ストレートネックとは、首は元々生理的にカーブ型の構造を持ち、衝撃を吸収していますが、この生理的カーブが失われ、頚椎が真っ直ぐになってしまう状態を指します。健康な首の場合、30〜40°の緩やかなカーブがありますが、ストレートネックではその角度が30°より小さくなります。頭の重さは成人で約5kgと言われており、頭を支えきれずに首や肩の筋肉に負担がかかり、次第に首や肩を中心に症状が出てくることがあります。
ストレートネックの根本原因は?
ストレートネックの原因は大きく分けて2つあります。1つ目は、猫背や巻き肩などの不良姿勢を続けることです。猫背や巻き肩は頭が前に出る姿勢になるため、どうしても首への負担が大きくなります。その姿勢を続けると負担が増え続け、頚椎の彎曲が失われ、次第にストレートネックが進行します。
2つ目の原因は骨盤の歪みです。首と骨盤は離れた場所にありますが、首や背骨を支えているのは骨盤です。土台となる骨盤が歪み始めると、それに連なっている背骨も歪んでくるため、次第に猫背や巻き肩を引き起こしやすくなります。その結果、ストレートネックを引き起こし、症状が誘発されやすくなることがあります。
こんなお悩みはありませんか?
携帯やパソコンで疲れませんか?
首肩の張りや凝り感はありませんか?
頭痛が起こりやすいことはありませんか?
腕や手に痺れを感じることはありませんか?
めまいやふらつきはありませんか?
携帯やパソコンを見ていてすぐ疲れることはありませんか。前傾姿勢になると首や肩に負担がかかり、血流が悪くなるため、身体のだるさや疲れが生じることがあります。
首肩の張りや凝り感はありませんか。ストレートネックの場合、頭の重みをうまく分散できず、負担が大きくかかります。この状態が続くと、首の筋肉が緊張し、それが肩にまで影響を与え、慢性的な首肩凝りを引き起こすことがあります。ストレートネックだと、頭痛を引き起こしやすくなることがあります。首肩の筋肉の緊張が続くため、血流が悪くなり、結果として緊張性頭痛が起こりやすくなります。稀に、腕や手に痺れを感じることがあります。頚椎がずれることによって神経を圧迫し、その影響で腕や手に痺れが現れることがあります。また、めまいやふらつきの症状が現れることがあります。首周辺には自律神経が通っており、ストレートネックによって自律神経に影響が及ぶことがあります。その結果、めまいやふらつきなどの自律神経失調症の症状が出やすくなることがあります。
ストレートネックに対する当院の考え
ストレートネックとは、本来は自然な湾曲があるはずの首の骨が、湾曲がなく、ストレートになっている状態を指します。ストレートネックになる主な原因は、スマートフォンなどを操作する際に首が前に出てしまい、その姿勢が長時間続くことです。この姿勢を続けることで、筋肉が固まり、首の動きが悪くなり、首の痛みや不調が引き起こされることがあります。当院では、ストレートネックに対する施術として、首の筋肉の硬さを取り除くだけでは根本的な改善にはならないと考えています。根本的な改善を目指すためには、筋肉に負担をかけている原因となる骨格自体の調整が必要です。そのため、当院では骨格に対する施術を行っています。
ストレートネックはなぜ起こるのか?
ストレートネックになる原因は、主にスマートフォンを操作しているときの姿勢や、デスクワークなどにより首が前に出た状態が長時間続いてしまうことです。その結果、筋肉が硬くなり、ストレートネックの状態になってしまいます。
人間の頭の重さは、おおよそ体重の10%ほどと言われていますが、首が15度前に傾くと、その重さによる負担が約2倍になるとも言われています。つまり、通常の2倍の重さを首の筋肉だけで支えていることになり、筋肉が硬くなってしまいます。その結果、血流が悪くなり、痛みを感じやすくなる可能性があります。
ストレートネックを放っておくとどうなるのか?
ストレートネックを放っておくと、筋肉の緊張が長時間続き、わずかな動きでも痛みを感じやすくなります。状態が進行すると、首や肩まわりの筋肉が過度に硬くなってしまい、睡眠の質が低下し、筋肉の緊張がさらに継続することがあります。
また、睡眠の質が低下することで、自律神経の切り替えがうまくいかなくなる場合があります。自律神経には、筋肉をリラックスさせる副交感神経と、集中時などに筋肉を緊張させる交感神経がありますが、その切り替えがうまく機能しなくなると、身体がリラックスできないまま睡眠をとることになり、十分に回復できない状態が続いてしまいます。その結果、徐々に身体が疲れやすく感じるようになる可能性があります。
ストレートネックに効果的な当院の施術メニューは?
ストレートネックに対する施術としては、全身矯正という施術メニューがあります。ストレートネックとは、文字通り首の骨が真っすぐになってしまっている状態で、本来はやや前方にカーブしており、必要最低限の筋力で頭部を支えるのが正常な状態です。
人間の頭は平均して約5キロあり、ボウリングの球ほどの重さがあると言われています。そのため、首のカーブがなくなると構造上、頭が前に出た姿勢となりやすくなり、本来よりも首や肩、さらには全身に負担がかかってしまいます。その結果、首や肩のこり、腰の違和感などの症状が現れやすくなることがあります。
このような状態に対して、全身矯正を行い、首や全身の歪みにアプローチすることで、負担の軽減が期待できます。
その施術を受けるとどう楽になるの?
全身矯正を行うことによって、首がまっすぐになっている状態から、本来の状態であるやや前方にカーブしている状態へと導くことができ、首や肩まわりの負担が最小限に抑えられていきます。その結果、頭痛や首肩のこり、だるさ、眼精疲労、自律神経の乱れ、詰まり感といった、ストレートネックが関係していると考えられる不調の軽減が期待できます。
さらに、首だけでなく骨盤や背中の歪みにもアプローチすることで、背骨のカーブが整い、腰の違和感など、首以外の全身の不調についても軽減が期待できます。
ストレートネックを軽減するために必要な施術頻度は?
矯正は、初回の施術後に状態が強く戻ってしまうことがあり、ひどい場合は数時間で元の状態に近づいてしまうこともあります。そのため、初期の段階では最低でも週に3回以上、一週間以上間隔を空けずにご来院いただくことが、効果の持続が期待できると考えられます。
筋肉や骨格は、約3か月で再構築され、1年ほどかけて定着していくといわれています。これまで積み重ねてきた姿勢が身体に染み込んでいるように、矯正も継続的に行うことで、身体に正しい状態を覚えさせていくことが大切です。